11月に入ると、街のあちこちでのぼりが立ち始めて、「あ、酉の市の季節だ」と感じる方も多いのではないでしょうか。

私も毎年、浅草・鷲神社の参道にずらりと並ぶ熊手の山を見るたびに、少し背筋が伸びるような気持ちになります!
あの華やかさと威勢のいい掛け声は、実際に足を運ばないと伝わらないものですよね。
ただ、いざ買おうと思うと「どこに飾るの?」「去年の熊手はどうすればいいの?」と分からないことだらけで汗
この記事では、そんな初めての方の疑問をまとめて整理していきます。
酉の市の縁起物とは?熊手を買う意味を紹介!
「酉の市」は11月の酉の日に行われる、大鷲神社のお祭です。 多くの方が縁起物の熊手を求めに賑わう、開運招福・五穀豊穣を祈るお祭として人気です。 大國魂神社の境内にも大鷲神社があり、毎年酉の市を行っておりますが、浅草の鷲神社、新宿の花園神社と並び、「関東三大酉の市」と言われています。 https://t.co/Q9qdwHUoQG
— 大國魂神社 (@ookunitama_) October 18, 2026
酉の市は、11月の「酉の日」に行われる開運招福と商売繁盛を願うお祭りです。
由来には諸説あり、一つは農作物の収穫や五穀豊穣を祝う行事に由来するといわれます。
後に商売繁盛や開運招福を願う祭りとして定着しました。
熊手は福をかき集める縁起物
「酉の市(とりのいち)」 11月の酉の日に鷲神社で行われる祭礼です。 金銀をかき集めるという意味で縁起物の熊手が露店に並び、 商売繁盛を願う人々で賑わいます♪♪ ◯https://t.co/OPnU63Y7tU https://t.co/iW8OCCdwtP
— 暦生活 (@543life) November 5, 2015
熊手はもともと、庭の落ち葉をかき集めるための実用的な道具でした。
熊の手のように広がった櫛状(くしじょう)の先端が、その名の由来。
それが「福や金運をかき集める」姿に見立てられ、縁起物として飾られるようになったという説が一般的です。
つまり熊手は、「集める」という動きそのものがご利益なんですね。
酉の市の由来については、日本武尊が東征の戦勝報告のため鷲神社に参拝し、社前の松に武具の熊手を掛けたのが、11月の酉の日だったとする社伝も伝わっています。
ただし由来には運を鷲掴みにする説や、戦の前に奉納した軍扇にちなむ説など複数あり、はっきりと一つに定まっているわけではないようです。
熊手は一般家庭でも飾っていい?
結論からいえば、家庭で飾ってまったく問題ありません。

むしろ近年は、店舗や会社だけでなく、玄関に小さな熊手を飾る家庭が増えていると感じます。
理由はシンプルで、家庭用なら数千円〜1万円前後でも十分に縁起物として意味があるからです。
商売をされている方は来客や取引先の目を意識して大型を選ぶ傾向がありますが、住まいの場合は飾る場所の広さに合わせて選ぶのが現実的。
私も最初は「家庭が熊手なんて大げさかな」と思っていたのですが、玄関に一つあるだけで、なんだか気持ちが引き締まるものですよ。
酉の市の熊手の種類と飾りに込められたご利益
今年も偶然休みがつき酉の市 こっち越してきてすぐご挨拶しにきた田無神社。その時は辰年で境内めちゃ混みだったけど今日はほどよい人で印象が違った。今日から一年この可愛い熊手を玄関に。 https://t.co/A6Ns1UHoyU
— あっこ (@fujiccomame) November 12, 2025
熊手は、神社で授与される熊手御守と、熊手商から購入する縁起熊手に大別できます。
そして飾りの一つひとつに意味が込められているのも、熊手の面白いところです。
おかめや小判、鯛などの飾りの意味
縁起熊手には、
- お多福(おかめ)
- 鶴
- 亀
- 大入り袋
- 打出の小槌
- 鯛
- 米俵
- 大黒様
- 大判小判
- 宝船
- 巻物
- 松竹梅
- 福笹など
が飾られます。
それぞれの意味は、次のように言われています。
- おかめ(お多福):笑顔で福を呼ぶ。商売繁盛や人を惹きつける縁起
- 小判・大判:金運・財運。銭をかき集める象徴
- 鯛:「めでたい」にかけた祝いの魚
- 打出の小槌:振れば願いが叶うとされる宝の槌
- 米俵:五穀豊穣、食べることに困らない暮らし
- 宝船:七福神が乗る、財宝を運ぶ船
- 松竹梅:長寿と繁栄、縁起の良い木の組み合わせ
- 鶴・亀:長寿の象徴
こうして並べてみると、欲張りなくらい福が詰め込まれているのが分かります。
「全部ほしい!」という正直な気持ちが、あの華やかさになったのかもしれませんね。
熊手御守と飾り熊手の違い
ここは混同しやすいポイントなので、少し丁寧に整理しておきます。
- 熊手御守(お守り熊手):神社で祈祷されたうえで授与されるもの。初穂料を納めて受ける「授かり物」で、神棚や仏壇に祀るのがふさわしいとされます
- 飾り熊手(縁起熊手):境内の熊手商から買うもの。値段のやり取りや手締めがあり、玄関や店頭に飾って福を集める
神社によっては「神符熊手」として頒布されていることもあり、呼び方や扱いは社によって多少異なると考えられます。

私の実感では、「神様から授かるもの」と「商売の相棒として迎えるもの」という違いだと捉えると、しっくりきます。
なお酉の市は開催日が限られるので、日程は事前に表で確認しておくのが安心です。
「酉の市」と聞くと、いよいよ年末ですね… (早すぎる!笑) 今年(令和8年)の酉の市は、 🐓 一の酉:11月7日(土) 🐓 二の酉:11月19日(木) 今年は三の酉がなく、二の酉までの年です。 酉の市は江戸時代から続く、開運と商売繁昌を願うお祭りです。 今年もあと少し。熊手で福をかき込んで、良い年末を迎えましょう!
— 川邉 雄司(Yuji Kawabe) (@kawavey) October 20, 2026
| 開催地 | 一の酉 | 二の酉 | 開催時間 |
|---|---|---|---|
| 浅草 鷲神社・長國寺 | 11月7日(土) | 11月19日(木) | 0:00〜24:00(24時間) |
| 花園神社(新宿) | 11月7日(土) | 11月19日(木) | 前夜祭は夕方頃から、本祭は正午頃から24時まで(公式案内による) |
| 大國魂神社(府中) | 11月7日(土) | 11月19日(木) | 酉の市は午前0時の一番太鼓で始まり、露店・熊手商は日中から順次開くことが多い(詳細は公式案内をご確認ください) |
2026年(令和8年)は三の酉がなく、二の酉までです。
浅草では宵宮開運福寿祭が11月6日・18日の23:15、鷲祭特別祭儀が11月7日・19日の13:00に斎行され、御祈祷の初穂料は5,000円からとなっています。
「三の酉まである年は火事が多い」という言い伝えもありますが、これは各地の酉の市の日程はそれぞれの主催者の案内で確認するのが確実ですね。
酉の市で買った熊手の飾り方と買い替え方
買ったはいいけれど、どこに置けばいいのか分からない。
これが一番多い相談かもしれません。
熊手を飾る場所や向きは?
基本はシンプルで、玄関や神棚など清潔で落下しにくい、少し高い場所に飾ります。
玄関に飾る場合は、福を家の中に取り込むイメージで正面を入り口に向けるのが良いとされています。
方角では、
- 正面を東(仕事運・勝負運)
- 西(金運・財運)
- 南(地位・名誉)
に向けると良いとされ、北向きは避けたほうがよいという説が広く共有されています。
避けたいのは、トイレやゴミ箱の近く、ホコリが溜まりやすい場所、そして扉の真上のような人が通り抜ける位置です。
とはいえ、条件にぴったり合う場所がないこともありますよね汗
その場合は、実際に置いてみて一番しっくり収まる、少し高い場所を選べば大丈夫だと考えられます。
熊手の値段や大きさはどう選ぶ?
価格の目安は、豆熊手で1,000円前後、小サイズ3,000〜5,000円、中サイズ5,000〜1万円前後、大サイズは数万円から十数万円と幅があります。
初めての方は小さめから始めて、翌年は少し大きいものに替える。
この「育てていく」感覚が、運気の器を広げると考えられているんですね。

値段交渉を楽しむのも酉の市の粋で、値切った分を祝儀として渡すと威勢よく手締めが鳴る、という粋な買い方も残っています。
もっとも今は、大きさや飾りの数に応じたレートを熊手商が提示するケースも多いようです。
私なら迷ったら、飾る場所を先に決めてからサイズを選ぶことをおすすめします!
古い熊手の返し方や扱いは?
一年福を集めてくれた熊手を、そのままゴミ箱へ、というのは少し気が引けますよね。
とはいえ決まった罰則があるわけではなく、大切なのは感謝の気持ちだと私は思っています。
酉の市で熊手を返納する方法
基本は、購入した神社に返納するのが良いとされています。
浅草酉の市なら、酉の寺・長國寺と鷲神社の入口に熊手の納め所が設けられ、新しい熊手を買いに行くときに前年の熊手を持参して納めます。
事前予約も料金も不要で、納められた熊手は時間ごとに浄められているそうです。
浅草以外の酉の市に行く場合は、開催者に「熊手納めについて」と尋ねるのが確実。
近隣の神社に納めるという選択肢もありますが、受け付けの有無は社によって異なるので、事前に確認しておくと安心です。
酉の市に行けない場合の処分方法
日程が合わず行けなかった年もありますよね汗
その場合は、まだ開催中の別の酉の市に出かけて、そこで古い熊手を納めるという手があります。
どうしても難しければ、次の方法が現実的です。
- 小さな熊手は、最寄りの寺社でお札の焚き上げを行っている場合、お賽銭を添えて納める
- どんど焼きや古神札焚上祭の時期に合わせて持ち込む
- 自宅で処分する場合は、塩で清めてから新聞紙や半紙で包み、感謝を伝えてから自治体の分別ルールに従う
大きな熊手は分解して処分するしかないケースもあります。
自宅で捨てるのは悪いような気もします…
しかし、そのときも、一年間ありがとうと一言添えてから手を付けると、気持ちの区切りがつけやすいですよ。
なお神棚に祀っていた場合は、新しい縁起物を用意してから古いものを下ろす順番にすると、神棚が空になる時間ができません。
このあたりの段取りは、少し遠回りに見えても丁寧にやる価値があるなと感じます。



まとめ:酉の市の縁起物とは?熊手の種類やご利益、飾り方と返し方を紹介!
- 酉の市の熊手は、福を「かき集める」という動きを形にした、とても素直な縁起物です。
- 飾る場所は玄関や神棚の少し高い位置、正面は北を避けて東・西・南へ。
- サイズは暮らしに合うものを選び、翌年に少し大きく育てていく。
- 古い熊手は購入した神社へ返納し、難しいときは感謝を込めて清める。
- この4点を押さえておけば、初めてでも慌てません。
実際に境内の熱気に触れてみるのもいいですね!


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